ブラウンバニー

ブラウン・バニー [DVD]
一昨日生理的について書いたばかりのわたしは
気になっていた映画を観に行った。
そもそもヴィンセント・ギャロさんについてよくは知らない。
かのバスキアさんとバンドを組んだことがあるとか。
と書きながらもバスキアさんも映画でしか知らない。
アンディ・ウォーホールさんと仲良しだったとか。
ちなみに彼もよくは知らない。映画も観たし、本で読んだだけだ。
割と新しいニューヨークのポップアートの立て役者ですね。
昔ペヨトルさんが出していた雑誌で
アンディ・ウォーホールさんとウィリアム・バロウズさんの
対談を読んだことがある。楽しかった。
しかしこの対談は芸術に関してよりも性についての話題が
多かったので、あんまり関係は無さそうだ。
ヴィンセント・ギャロさんの映画は以前にミーハー熱から
シネクイントに「バッファロー’66 」を鑑賞した。
楽しめたので、静岡の映画館に来たときも再び観た。
サントラまで買っちゃった
とか書きながら
わたしにとって生理的に受け付ける映画とも言い難い。
形式と生理のバランスが取れてる種の映画である。
わたしはウディ・アレン氏の映画でそれを感じる。
彼らの作る絵として観た場合の映画も好きだし
ストーリーも好きだ。台詞の作り方も好きである
雰囲気も悪くない。生理的にも好きだ。
でもその一つ一つが堪らないという範疇に至ってない
あくまでわたしの感想ですが・・・
だからわたしにとってはバランス的な映画であると認識している。

さてこの度の「ブラウンバニー」も例外なくそれであった。
しかしこのバランス型な映画はちょっと残念なことに
驚きがないのだ。センスの合う世界に曝されているという幸福は
常に存在するが、驚きがないので、面白みに欠けてしまう
刺激が薄い。
わたしは業深い人間なので、どうも心地の良さだけでは
立ち止まってしまう性分のようす。
しかし立ち止まることが性格的に合ってない幼児性を持つ大人な故
うまくいかない。興奮しない。
じゃあ興奮するものを観ればいいのだが、
ハリウッドのアクションはあんまり好きじゃない
やっぱりここは「in my skin」かな。

話題のエンディングのオーラルセックスシーンも
自称オーラルセックスマニアのわたしでもいまいちであった。
悪くはない。とても良かったのに何故か興奮はいまいちだった
なんだろうこれは・・・

http://www.brownbunny.net/