bleed(弁解)

この激流はトドマル事を知らない。
一見穏やかに見えるこの流体は
何処に進路を定めているのか?
大勢の仇と闘い、
同志には裏切られ
そんな今でもこの流れに逆らう事は愚か
避ける事すらママなら無い。
時とか俗世間とか遂には自分のサダメや
体内にまで場所を移してゆく。
この流れに沿っていない事を
「弁解」だと言うか?
「弁解」の何処が悪い?
勿論己も良くない事は知っている。
しかし何処がイケナイのか?
もし許されるのならば、
私は病になろう。
少しでもこの血潮が赤黒くなるのなら。
私は病になろう。
五臓六腑を駆け巡る前に、静かに。
私は病になろう。
死に至らしめるほどの大きな流体を
産み出す事など興味もないし、
出来ないかもしれない。
だがしかし、

私はその要因を担いたいのだ。