2002-03-24 とある駅にて Mの憂鬱 とある駅で豪雨の丑三つ時、 捨てられた子犬のような 目でこちらをじっと眺める少女が佇んでいた。 レインコートに身を包み 洋菓子を手に抱え、道行く人々に 売りさばいている。 人通りも少ないし、売れるはずもない。 少女は物乞いでもするかのように こちらを見ている。 俺様は仕方なく全て買い取り 洋菓子は犬にくれてやった。