Mの憂鬱

裏道

いつも歩いている道に毎日同じ時間に 立っているジャケット姿の老人が居る。 彼が昨日亡くなったらしい。 殆ど言葉を交わしたことはないが 何故かいつも俺様に微笑みかけていた のがやけに印象的だ。 癌だったらしい。 病気と闘いでもあの微笑みを見ず知らず…

神よ。ここは俺に任せてくれ

神よ。ここは俺に任せてくれ! と言うのは勇気がいる! だが蝶野選手は言った 「最高のプロ・レスリングを蘇らせる」 俺様には言えない。 俺様は俺様だ! 誰かと勝負はしてない。 俺様の職業は俺様だ! 俺様は世界一の俺様になる。 俺という神に任される俺様…

焦燥感

もう何もいらない。 ほしい物なんてなにもない。 そろそろ肉体は無駄だな。 どんどん衰えて行く。 邪魔なだけだ。 飯食うのがめんどくさい。 性行為なんてもっての他だ。 住むところもいらなくて済む。 人間に合わなくて済む。 まあ焦っちゃいないがな。 そ…

教育

先生なんて呼ばれると鬱陶しくならないのかね? 不思議でしょうがない。 先生って言うと何故だか 何でも禁止する野郎だって俺様は思っている。 教育とは禁止を促すものなのかね? だったら誰でも出来るな。 だいたいだな。 学校は何も教えちゃくれねえと思う…

いにしえ

「昔は良かったな」 何て言う奴が居る。 何処かで腹をくくったわけだ 何処かで子供の目線を忘れようとしたわけだ そうしないと暮らせないなんて 思いこんでる奴は多いから仕方がない そうしないと暮らせないと 誰かに吹き込まれたんだから仕方がない しかし…

ケア

別に完璧である必要なんて無い。 完璧になろうという姿勢が 実は他の奴にも伝わる。 例えはったりでも構わない。 姿勢を見せろ! そうすれば、みんなついてくる。

さのばびっち

憂いが激しく耳から脳髄が溢れんばかり なら、何となく話したというのも解る。 心は決まってるんだから 俺様が何か言う必要もない。 だがな。 明らかに何も考えず愚痴ってるんだったら こちらの意見も聞け! いやまあいいがな。 もっと酷いのは 「こうしたい…

いつもの列車の逆方向に

結局そんなもんだ 無くちゃならないモノなんてそうはない。 例えばもうめんどくさいんだったら 全部キャンセルして 家で一日寝て見ろ! 通勤列車の進路を逆にとって見ろ! 連絡があっても無視して見ろ! その内みんなが諦めるまでな。 そしたら一人だ。じっ…

業界

業界に長く滞在すると様々なモノが 麻痺してくる。 てめえが何者かはしらねえが その業界の武器を駆使しているつもりなんだな そいつを他の業界の奴にも ごり押しする了見でせめぎ合ってるわけだ! まあそんなものに惑わされる方も 悪いんだがな。 よくそれ…

丸いものが転がる。 それは観覧車だったり、ボーリングだったり、 ゴロゴロと。 何が面白いのかわからないが じっと見つめてしまう。 スコアなどどうでもよい 乗りたいなどとは思わない。 その状態を目で追っている。 何かに吸い寄せられるように転がるその…

今日は柄にもなく結婚式に出席した。 門出を祝うアベックというのは 実にすがすがしい。 だが俺様の性には全く合わない そいつを思い知らされる。 俺様には無縁の世界なのだと。

迷惑

結局潰しあいなのか? 自分さえよければいいのか? そんな気配が世の中は漂ってやしないか? まあそれもいいけど、 そいつらの片棒をお上まで かついでやがる。 それだけが偉いのか?

この世の果て

この世の果てまで向かってゆく二人には 幾つかの障害があったりする。 そんな障害は時には人の手助け無くしては どうにもならない時もあるんだろう。 利用される奴がいるわけだな。 人間は欲望という奴があって、 そいつのせいで色々辛酸をなめるわけだが そ…

怒号

街の片隅にて 大声を張り上げ呼び込みをやっている人々。 この不景気の最中、頑張って売上を 上げようとしている。 あの一生懸命さが何かを変えたりは しないのだろうか? それを見て、恥ずかしそうに笑う人々。 恥ずかしいとはおもわんのか? 無駄だと解っ…

犬畜生

☆友達の友達のペットショップが 倒産したらしくて 犬の貰い手が見つからないと 100匹前後の犬が明日処分されるんだって(>_というチェインメールが昨日届いた。 エイプリールフールと気がつかず 人助けならぬ犬だすけと思って流した。 真実は解らないが 俺様…

ビジネス

ビジネスに感情を持ち込むのは フェアーじゃない。 しかし人間には感情があり それを押さえることはある程度までしか 出来ない。 感情論なんて言ってないで むき出しにしてみたら? 見えてくるものがあるんじゃねえか? だが、周囲の人間に気をつけろ! きっ…

自由死すとも俺様は死せず

ある古寺の門構えより、見受ける景色に 桜吹雪が介入している。 日の本は今年も乙なものである。 乙というものはとかく自由を殺す。 だから俺様は自由などという言葉に 縛られたくはない。 世の中自由に動けてる奴も居なければ 自由という状態に狂ってる奴も…

別れ

「さよなら」と言えず 「好きだ」とも言えず ただ佇んで、 「困ったことがあったら電話しろ」 とだけ呟いた。 「幸せになれよ」とも言えず 抱きしめることも出来ず ただじっと、 見つめていた。 「じゃあね。」 とお前。俺様は軽く微笑んで、 背中を見送った…

桜吹雪

桜は今年も春の訪れと共に散っていった。 それはまるで交通事故のように 衝撃的に登場してきて、多くの傷跡を 残して去りゆく。 あいつに好きな男が居るのは百も承知だ。 だが 俺様に確かに愛を語っていった。 桜は今年も春の訪れと共に散っていった。

内需拡大

「成金」はケチだが気持ちは理解できる。 「ぼんぼん」はむかつくが余裕があって なるほどということがある。 「ぼんぼん」の中には親父より金持ちに なる奴が居て、そう言う奴はかなり笑える 方向にストイックだ。 例えばおたくになったりだ。 世間知らずだ…

とある駅にて

とある駅で豪雨の丑三つ時、 捨てられた子犬のような 目でこちらをじっと眺める少女が佇んでいた。 レインコートに身を包み 洋菓子を手に抱え、道行く人々に 売りさばいている。 人通りも少ないし、売れるはずもない。 少女は物乞いでもするかのように こち…

男と女

しかしなんでまた雄と雌が居るのかね? まあそもそも人間は生命体として 遺伝子を続けていくのが本来の仕事だろう から当然だろうがな。 いいんじゃねえか? 人間で。雄雌はどっちでも。 その人間にとって雄や雌はそう多くいるもん でもないだろうし、 全て…

まずは痲酔!てめえからだ!

しかし何でまあこんなもんを 始めちまったんだ! こんなところに書く義務もねえのだが、 最近むかつくことも多いということも あり書いてやろうというもんだ。 そもそもここを作った奴が頭下げるから 書いてやろうってんだ! まあいい。読んでる暇な奴もいね…

語気があららいでいるのはフィラデルフィア在住のMさんの嘆きです。時折帰ってきては書いてくれてたようです。