バロウズの妻

バロウズの妻 [DVD]
カート・コバーンさんという夫を亡くした妻コートニー・ラブさんが
作家WSバロウズ氏に殺された「バロウズの妻」ジョーンを演じるとは大変興味深い。
というわけで、映画館に足を運べなかったので、ヴィデヲで観ました。
デヴィット・クローネンバーグ監督が作った「裸のランチ」(バロウズ氏原作)の中にも登場した
有名な所謂「ウィリアムテルごっこ」が起こるまでのありのままの出来事をそのまま
映像化したと言うもの。
でもまあ実際ほんとのところはよくわからんのでしょ?
と穿った見方をしていたし、コートニーラブさんがかなり魅力的だなって感じの作り
だったので、なるほどなとしか思えなかったのは非常に残念だった。

「Beat(本作の原題)」は、
ウィリアム・S・バロウズ(「裸のランチ」)、アレン・ギンズバーグ(「吠える」)、ジャック・ケルアック(「路上」)、
・・・ビート・ジェネレーションのビッグ・スリー(三大文学者)・・・の人生暗い影を落とした2つの殺人事件を、
初めてありのままに描いた映画である。

と書かれていたのだけど、初めてなのかそうなのかという感じ。
でもあまりにも色んな本を読んでるから、事実を描かれても何も感じなくてごめんなさい。
しかも
バロウズ氏の作品に一時期興味を示した筆者は背景にまで興味が廻らなかったからな。
掘り下げることはなかったんですよね。

だから「たかがバロウズ本」を読んだ方が本作観るよりも分かりやすいし面白いんじゃないかと。

あ!思い出した。
中学生の頃同級生に「裸のランチ」の小説を薦めたら、一日で返してきて

「面白くないジャン。っていうかさ。お前はこれ読めた俺はすげえだろって言いたいわけ?」

とそんな事言われたの思い出しました。そんなことでえばれるのかなあ・・・ってちょっと笑いました。
読めたからすげえだろってえばることが出来るんだったら、面白いなあ。何だってわけでもないだろうに・・・。

「崇高な体現者だぜ!おれは」

とでも言って、暴れるべきでしたかね?いややんなくてよかったけどさ。
しかも筆者は翻訳されたモノ読んでるわけだしね。
中学生だったらペーパーバッグで読んで自慢するならわからんことはないけども。

映画「裸のランチ」は面白いです。是非観てください。
全部人のせいにするとこうなるってことかな。色んな意味で。
http://www.eiga-portal.com/movie/beat/01.shtml