天才10月2日(木)

「月島なり嬢は天才である」

と加納織女が仰った。同感である。
質と量を兼ね備えているからである。
天才は理解されにくく埋もれている。
月島さんはうだつが上がりたいと仰る。

私のような凡人は彼女のようになりたいが
きっと成れない事を知っている。
天才に理解されにくくとも
何とか生きながらえる。
もしかしたら凡人は天才達の慈悲から
生きながらえているのかもしれない。
でも其処に怯えていても天才達は許さないだろう。
怯える凡人を益々理解はしてくれず
その内なぶり殺しにされる。

天才は忘れた頃にやってきて
天災のように猛威を振るう。

だが相手は天災だ。
防ぐことは出来ない。
非常持ち出し袋を用意したりは出来ても
根本を防ぐことは無理である。
凡人は沢山間違える。
天才だって同じだ。所詮人間だ。
凡人の間違えは致命傷になるやもしれない。
天才の間違えで凡人は倒れるかもしれない。
だけどそれはしょうがない。
理屈じゃないんだからさ。

だけど天才の慈悲で凡人は救われているんだ。
凡人だって努力しなくちゃいけない。
凡人はすぐに貰うことばかり考えてしまう。
せこい
それは良くない。しょうがなくても
良くないと思うことは必要だ。

凡人は例え天才に呆れられても
莫迦にされても、天災でボロボロになっても
天才に救いを請い、
怯えながらも誘われる世界にまた連れて行って
貰えると信じている。