筑波

蟲サイトの住人ぽえま〜Kはわたしの大学の後輩である
http://virusdust.net←参照)
とは言っても、6つの年齢差があるので、
共に大学時代を過ごしては居ない。だがサークルの後輩である
サークルは東海大学海洋学部演劇研究会と呼ばれている
そのサークル、現役一回生から創設メンバーまで所属しているメーリングリストが
あるのだが、彼は昨年のとある秋の日に
「来週温泉行く予定なんですけどどうですか?」
と送信した。
差し迫った期日という無理もあり当然の如く計画はしくじる
Kはやむなく、温泉という大いなる野望を掲げ次なる手にうつる
「2004年壱月11日に温泉に泊まりがけで行きませんか?」
料金は18000円だという。メンバーは裏で値段が高いなど
噂話になったが、2ヶ月もの期間も虚しく反応は皆無に等しかった
さあ困ったK。一つ下の後輩との計画だったのだが
二人で行くしかなくなった。一つ下の後輩は温泉目当てだったの
それほど苦にしなかったが、Kは何となく心に引っかかる
そもそも二人なら、泊まりがけなんざしなくてもよい
困ったときは痲酔だ、思い立ったK。痲酔に電話が入る
「近場の温泉で日帰りできるとこありませんかね?」
Kはもうめんどくさいので東京の温泉でいいかくらいの心持ちになっていた。
大江戸温泉物語だのラクーアだのでいいというのだ。
痲酔からすれば「とんでもない」、となる
何しろ正月明けの3連休、東京人は地方出身者が多いのだから
遠出はもうウンザリで近場で遊ぶに決まっている。
というわけで筑波だ。筑波は車で行けば、千葉の中心街よりも
埼玉よりも近い。早く着く。しかも空いてるだろう。

予想は見事に的中。
更にわたしが声をかけ参加者が二人増える
更にわたしの運転・・・いつのまにわたしは参加者に名を連ねたのやら

行ったのは筑波山温泉。
地元の人に聞くところに依ると中でもかなり空いてるスポットとか
そりゃそうだ
露天風呂は冷めてるし、湯船は2つしかない。
アメニティも殆どないし・・・まあいいか
というわけで野山が微妙に一望できる露天風呂は我々で貸し切り

風呂から上がり、我々一同は筑波山神社に詣て、勢いで男体山に登る
もちろんケーブルカーだ
頂上にたどり着き、あまりの寒さに近くの回転レストランへと入店
おっと関東平野一望ですよ

遠くから見える東京は妙に可愛く見えた。
ずっと遠くに無理に犇めいてる四角い棒がにょきにょきたくさん生えていて、
四角い棒の上空だけどんよりしてるの。どんよりってよりぼんやりかな。
他の風景は爽やかだし雄大だし何だけど全然人の匂いがしない・・・いや薄い。
他の風景は人間も生物の一種として溶け込んでるんだろうなって感じなんだけど、
その四角いにょきにょき群だけは無理に何かしようとしてる。
巧く付き合おうなんて感じはなくて、固まろうとくっつこうと凄く怖がってるみたいなんだ。
筑波の男体山から見る景色の中ではそれがとても愛おしく見えた。

さて一行は帰る。
東京に到着するとなんとまだ18:00
冷やかし半分に大江戸温泉物語の様子を見に行ったら
なんという長蛇の列。良かった良かった
参加者はお台場の空気が受け付けないとのことで
曳舟の暖中にて飯。たらふく中華三昧。でも一人3500円也
これって大江戸温泉物語よりも金かかってないんじゃないの?
お勧めですよ。筑波。常磐道ですいすい

http://www.jalan.net/onsen/OSN_50114.html