さて、昨夜は川崎のとある適当な健康ランドの宴会場に宿をとった
結婚式帰りの痲酔は朝食を近隣のファミレスでとり
後輩一同と別れた。
彼らとは昔一緒に莫迦をやった仲間であるけども
最近は全く接触がない。
そもそも趣向が合わないのだろう。
趣向が合わず、おそらくは私の居ない處ではとかく陰口を叩いて居るであろうが
逢えば其れなりにそりがあい、なんだかとても居心地がよい。
お互い趣向が違うから困ることも多いが逆に大きな発見も多いのだ。
彼らには彼らにしかないフレーズがある。
わたしはフレーズマニアである。
例えば静岡で芝居を続ける役者で、鰻屋喜平次というのがいる。
かれも後輩で恐らくわたしの生理とは逢わないのであろう。
私は彼が好きだが、向こうはそうは思っては居まい。
彼はとかく「半裸」という言葉を多用する。
何と言ったらよいかこの「半裸」私の生活の中では彼らからしか
訊くことが出来ない。
もう一人新潟でホテルマンをやっている後輩のギャグで
「俺は金で買えないものを沢山後輩にあげた」
「痲酔さんから金で買えない物をたくさん貰ってますから」
この「金で買えないもの」というフレーズをギャグとして
成立させている人間もわたしの周りには彼氏かいない。
貴重である。
彼らが東名高速のバスで静岡に向かうと言うから
東名荏田というバス停に送る。
たまには連絡をくれれば幸いだなあなんて思いながら
約二年ぶりの再会は幕を閉じた。