エイプリールフール

余りの疲労に逃亡した。
逃亡といっても、何となく電車を乗り継ぎ、やがてたどり着いた場所は京急三崎口
日も暮れかかる午後6時私は駅からバスに揺られた
お袋の眠る本瑞寺に着いた頃まだ日があった。
どうしても海が見たかっただけ
お袋の月命日ということもあったが
海を一時間ほど散歩。
何だか暮れる夕日を眺めていたら涙が出てきた。
お袋とは一時間ほど会話した。
墓石に向かって喋る30男は住職のご子息に発見された
ご子息は愛犬コーギーを抱え、不思議そうに見つめていた。
境内の裏手にある、商店街へと抜ける石段を下りた。
商店街では若者が屯してこっちを見ていた。
その先の喫茶店でドラマだか映画だかのロケが行われていた。
ここら辺に住んでる友人ぐっぴ〜に電話して
「仕事中である」と云われた。
月島なりさんは電話に出なかったが、折り返し連絡を呉れた
しかしその時わたしはすっかりバスに乗っていた。
駅で月島さんと電話で喋った。久しぶりだ。
わたしはまだ泪が止まらない。
通りかかる皆さんが私の顔を覗いていた
仕方なく、呑んだ。そこらの飲み屋に入って
じょにいと連絡が付いた。
横濱まで行くことにした。
上大岡のロイホでワインを飲んだ。
加納女史もいらした。
べろべろになったわたしを優しい二人は
内まで送ってくれた。
なんだかいい気分だ
加納先生はチョコレートを呉れた
美味しかった。