花組芝居「いろは四谷怪談」 世田谷パブリックシアター

先日ラジオの放送大学
「アメリカは論理的な文章構成でないと受け入れられにくい」
と言っていた。昨今は日本でもそんな雰囲気だ。
でも「論より証拠」という位だから別にアメリカさんがどうであろうと
日本はやはり生理のがいいのではないか?と思ってしまう。
アメリカは論理だ、とは言うがそうかね?
文章構成は論理的な方が良いとされているだけで
アメリカ人が論理的ならば、アメリカンジョークってのは何だろう?
まあそこら辺はおいらが言う事じゃない。
例えばファッション。
ファッションって生理的でしょう。
機能でファッションを選ぶのならば、
ファッションそのものの概念を否定することに成りかねない。
そのファッションの生理を論理的に文章化するってことなんだけど、
そもそも無理があるんじゃないか?と思ってしまう。
芸術なんざあどうするのかね?まあいいか。のべつこれだ。

私は花組芝居が生理的に好きである。
ストーリーや構成は「シャンソマニア」を除いて
正直よく判らない。
だがしかし、私はかなり好きである。
ギャグやネタが好きだとも思えない。
強いて挙げれば衣装は好きだと思う。
しかし、それをうまく書けない。
書くことは出来ようが旨く伝える自信がない。
文才がないといえば一言で他人は終われるが
当人だけに諦めもつかない。
ただ
好きなんです。
この度の噺は四谷怪談。
噺は四谷怪談である。
だから噺で押し進めるわけにもいかない。
シャンソマニアは原作が源氏物語だから
源氏物語についての解釈劇になっていると云えなくもない
だが四谷怪談はホラーというジャンルであり
恨み節であり、勧善懲悪でありだとすると
こちとらあんまり好きな部類じゃない。
病気のお岩さんを抱えているイエモンさんの気持ちもわからんではないし。
人間なんざ業深い生き物だから。
と分解することにあまり興味が持てない。
しかし復讐の仕方には興味があり、
さてどんなに怖い・・・いや面白い復讐を見せてくれるか
ってなもんだ。
昨今ジャパニーズホラーはブームだとかで
リング、らせん、死国呪怨着信アリ、回路等々
海外でも色んな映画があって、
舞台空間では生という以外仕掛けでは叶うまい。
しかしまあ結果から言うと素晴らしかった。
もうそりゃ怖かった。面白かった。
書いても判らないだろうから、書かないけど。
いいなあ。愉しいなあ。嬉しいなあ。
写真はキャロットタワーの展望室からの街です。
http://www.hanagumi.ne.jp/