じいさんの33回忌法要

新潟に行った。理由は後に書くとして自動車で関越で。
高速で行っても、新幹線で行ってもどうも水上辺りが新潟市の真ん中辺のような気がする
ちょいといけば例のトンネルを抜ければ・・・だから、
もう新潟県。
私に縁がある都市はどうも長い。この場合の「長い」は面積を指す。
新潟県の中心新潟市の少し横・・・亀田という街。
そうそうアルビレックスの試合見てるとユニフォームに書かれてる「亀田製菓」の所在する街だ。
亀田駅という小さな駅の近くにあるお寿司屋さんが亡きお袋の実家である。
まあW杯の影響もあり、市内の高速道路が整備され、とてもアクセスが楽になった。
そもそも関越とて、新潟に入っちまえば、がらがらだ。
新潟の人はあんまり高速道路を必要としていないんじゃないかね?
さて到着。
この度は家族4人で来訪。まあ平たく言うとタイトルにもあるように法事だ。
しかも33回忌。まあ普通は33回忌までやる家庭は少ないだろうが
こちとら故人の妻がご健在となれば、やるとなるのであろう。
ばあさんは未だ生きている。しかもかなり元気だ。凹み癖はあるものの
それはわかいじぶんからだから、体はその年齢の人間としては健康な方であろう。
だがまあ、末っ子の家のお袋が他界しているんだから、親としちゃきついだろうね。
婆さんあうなり、「結婚はしないのか?」と当然のご質問。
まあいいやね。アハハ。定番だなこれは。
その婆さんがご健在とあらば、つまりやる法事。
しかしそこに感慨はない。
33回忌つうことはおいらも生まれてない。我が家はおいらが長男だから、
当然みんな生まれてない。親父が逢ったこと在る程度だ。
更に本家の長男がおいらより二つ上だからギリギリ、
蟲メンバーでもある居相毅の奥方が私の従兄弟だが彼女とて、
本家長男の一つ上だし、その姉もかなりの幼少の記憶。
我々の親の代の人。つまりじいさんの子供だって2人しか健在でないから、
これは大変な催し。いやいや法事とは形式上のものになってしまうよね。
形骸とまでは言わないけども。
そこで本家は考えた。実際には婆さん発案。
昔の写真で盛り上がろうってわけだ。それは妙案。
さあさあ盛り上げろとばかりに、ガンガン写真を元に何となく同窓会だ。
もう大人になってあんまり交流がないから、それもよかんべだ。
しかし昔の写真ってなんとも味がある。
規格もまちまちだし、色合いも褪せていることを差し引いてもなんだか新鮮だ。
写真ってな思い入れなのかもしれないな。
まあそれはいいか。
新潟は日本酒が旨いってな、おいらが言う事じゃないけども、
普通に出てくる日本酒が八海山やら越乃寒梅だって言うからいつも
ついつい飲み過ぎちゃう。で寝ちゃう。
寝て起きたら夜になっていて、晩飯だとなるけど、
「結婚しないのか?」
なんて聞く癖に牛丼とラーメンというメニューが普通に出てくる。
胃袋は高校生のまんまのイメージを親戚一同持っているようなのに、
外見は31歳として扱うから、面白い。ガキの頃から見て貰えているってのは
ホントに有難いことなのかもしれない。
満腹の私は本家から僅か徒歩数分のお袋の姉の邸宅に宿を求めた。
酔いと大きなおなかを抱え、何も考えずにヒョウ柄のキャスケットの私は
近所のファミレスの客から蜂の巣に遭う。
その時は気が付かなかったが、珍しかったんだね。