上野動物園

私は猫っ毛で、猫背で、猫アレルギーなので、猫はあんまり得意じゃないが
我が家にはミニチュアシュナイザーといふ犬種の犬がいる。
彼はカワイコブリッコな気質で、あんまり色んな事に興味がない、ちと猫みたいな性格
でも寂しがり屋な犬らしさは見事に発揮しているから、たぶん犬なんだろう。
まあ犬って最早私の中では人間だなあと感じるのであんまり好きじゃない。
どうにもこうにも身近すぎるのか、業深く感じる。
さて身近でない人間以外の動物に対し、私は尊敬している。
所謂生命体の本分を頭で考えないでもきちんと理解されている。
人間は考えれば考えるほど、本分から離れていって、
その揺らぎが実に可愛らしい。だから或る意味動物は可愛らしくない。
見た目を可愛らしくしてる奴はちっとは最も幅を利かせている人間に対する配慮も
感じられるが、其れ以外は、全く持って人間など相手にしちゃいまい。
だが、人間を相手にしてない連中はホントに可愛らしくないが、尊敬は出来る。
でも今日は相手にしてくれている、人間を諦めずに居てくれている皆様のお話。
お話しって程のことは相変わらずない。
さて上野動物園
上野公園つう美術館が沢山内包していて、
不忍池という野鳥とおししか釣りを許されない公園の中にあるんだが、
売りはジャイアントパンダ。シュアンシュアンとかいふ新入りが
レッサーパンダの如く徘徊してたっけ?
パンダって奴はモチベーションの低いイメージだったけど
あんなに動き回ったら、手前のレッサーパンダは立つ瀬がないだろうに。
動きでジャイアントに勝とうと必死の彼らはシュアンシュアンのせいで
あんまり見てもらえない。哀しいな。
其れに引き換え御大リンリンの実に堂々とした様はどうだろう。
パンダ道を心得ている。じっと此方から見えにくい場所に寝そべり、
写真を撮りたい人間共をあざ笑っている。
売り出し中のアイドルには真似できないオーラを放ってる。凄い。
永年磨かれた芸は素晴らしいね。
この日一番驚いたのはアルビノだね。しかも烏の。
東京に飛んでいる烏はハシブトカラスって種で、上野にいたのはハシボソらしいけど
見た目には大した区別はないし、素人にはあんまり関係ないけど。
アルビノの烏ってなんか不思議。
素人目には烏って全身黒で、理解できる種なのに、全身白なんですよ。
どう烏と思えばいいかわからん。でもさ。烏なんです。
烏はてかてかした鳥であるし、以外とばさばさな毛並み、それが白いとヤケに汚い。
でも凄い幻想的。なんだこいつら。
新宿の早朝のゴミ捨て場で彼らに遭遇したら、すげえ終末感に襲われそうだ。
しかも上野のすげえのは「つがい」なんだよ。子供はどうなるのかね。
檻に閉じこめられてる烏は実に不憫で、かなりバタバタしていて可愛そうだったけど
あいつらがその辺に飛んでいたら、もう刹那を感じずにはいられないダメ人間だから
ほっと一安心。
この辺にしておこうか。動物のこと話すと永くなるからな。
まあしばらくは写真は動物園での写真に成ると思う。内容とは関係なく。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/zoo/ueno/