アンテナ

アンテナ スペシャル・エディション [DVD]
突然だが、生まれると人間はいきなり配役が決まる。
「生後まもない赤ちゃん」という社会的なポジション、
「産んでくれた母の子供」という家庭という一つの単位に基づいた制度上の役柄などなど・・・
やがて幼稚園児とか近所の子供とか、小中高大と学生、バイトの子と言われたり、
友人・恋人・兄・姉・妹・弟・父・母・サラリーマンなどなどと変遷し、
この役柄が常に生きてる最中ずっとつきまとう。
役柄を演じることが即ち生きているということではないかと思えるほどだ。
そして、その役柄には各個人の基準で様々な先入観があり
「お兄ちゃんなんだから・・・」とか「男なんだから」
とかそう言った評価が生まれてくる。
そこに感情移入し、演じきれる人、とそうでない人が生まれるのは間違いない。
つまり形式的な先入観に心情がついてくる人はいいね。
でも100%ついてこないから人間は魅力的なのだともう五月蠅いぐらいここには書いてきた。
しかし、1%も心情がついてこない人という人にも私は出会ったことがない。
そう役柄を決められた以上、少しはその役柄を演じようと無意識にしてしまうものなのかもしれない。
ついていけない己に対し、諦めたり、悩んだりしながら生きていくのだろう。
でも全くという人はいないんだろうね。
私は常々思うのは別についていけなくたっていいのにってこと。
当然のことだから、当たり前なのである。
それらを肯定するのがこの日記の目的である(ホントに?)
役柄と己の本来のズレを楽しむのを人生と決めればいいとすら思うんだが・・・
だけど、それじゃあ生きるのが大変ならお勧めはしない。
さてアンテナの話だった。
いやいや忘れてたんじゃなくってよ。以上がアンテナの感想だ。