イン・マイ・スキン

イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいこと [DVD]
確か以前アップリンクさんが宣伝で大変だからと個人サイト管理者でも構わないから
プレス試写に来てくれと公式サイトに書いておられたから、(桟虚さんに教わったのだけど)
まあ登録して招待状を頂いた。。。のに時間が合わなくていけなかった。
更に更に時間が合わず公開でも拝見できず・・・ホントに申し訳なかったのに
やっと見た観た視ましたよ。遂に・・・
さて何で宣伝が大変だったかというと・・・横浜でやった映画祭で失神者が出たとか、
各国でバイオレンスやホラー映画でもないのに上映禁止になったとかで、
一部マスコミに宣伝を断られたとのこと。
といった触れ込みを読むと大変な映画であるとでも言わんばかりだったが、美しい映画だった。
確かに自傷癖のあるヒロインの“傷”や“行為”をそのまま放映している。
だけど美しい。
そこら辺は各人の基準があるからいいとして・・・
大変な映画と聞くと、恐らく興味本位で見る人もいる。度胸試しみたいに。
このたびはあんまり長いこと視たいと思ってから時間を経てしまったので
流石の私も期待に胸を膨らませてしまった。だからちと度胸試しに近い状態になった。
それほど凄い映画を私が観たらどうなってしまうのだろうか?ってなもの。
結局普通に視てしまったし、DVD買おうかと悩むほどの作品であった。
カルチャーショックも受けなかった。美しいの一言。
内容的にはちと切ない。
その行為に至るヒロインの感情の流れは理解できるが、ヒロインの彼氏の感情も理解できるのでちと切なくなった。
どちらかというと私は男性なので、あの不安感は実にやるせなく感じた。
理解はしようとするが、どうしても・・・
「女は理解するものではない。愛するものである」
これは正しい。しかし、理解するという脳みそ系の作業を経ないと何とも暮らしにくいものか。
彼氏がその自傷行為という行為自体に理解がないのだから、ヒロインを信じてやることしかできない。
信じるとは簡単な言葉だが、何処かに理解のポイントがないと不安になるのかもしれない。難題だ。
理屈ではそうではないとは解っているんだ。みんな。
だけど自分の愛する人が自分の理解の範疇を越えた行為に出た時、解ってはいるが疑ってしまう。勿論己の存在を。
しかも本作においては旨く説明できてないが、ヒロインもそのことを憂いているようにも感じられる。彼に誤解を与えてしまっていることを。
実に切ない。