黒猫白猫

「人間て奴はさあ・・・」
から続くあらゆる台詞を結婚式を通じて暴き倒している作品のようです。
冠婚葬祭というのは日常の中の非日常でその非日常に日常で培ってきた色んなものが出てしまう所。
日常というマラソン（生存競争）における休憩所と言えるかも知れない。
その休憩所が実は本性表す場なんじゃないのっていう一つの提案なのかもしれない。
休憩所で水を獲るための戦いがまああったりするんじゃないかとね。

筆者が鑑賞していて気になったのは
「これがあっちの人の理想的な暮らしなのか、それとも皆こんな暮らしなのか？」
という点。気になる。
休憩に見る生存競争の凄まじさ。だとすると筆者は何ともお気楽な暮らしに甘んじているのだろうか
とほっと胸をなで下ろさずにはいられない。

本編では黒猫白猫をはじめ動物達が「神格化」されている。
神にとっては人間のそんな休憩も競争も大した問題じゃないのかも知れない。
動物達にとっては全てが休憩所なのかな？いや休憩所なんてないのかもな。
どちらにせよ。人間のなまくらな生存競争になんて構ってはいられないのだろうな。
美しい映像が何ともいい気分にしてくれる。