アニーホール

アニー・ホール [DVD]
ウディ・アレンと言えば、大物である。セレブである。
そんなこと筆者が言うことではないが、言わずと知れた本作でオスカーを受賞した名監督とされる人だ。
最近東京では恵比寿ガーデンプレイスの独占上映がまかり通っているが、
コメディで初めてオスカーを受賞した奇跡の人だ。
もともとスタンダップコメディアンだったウディ・アレン自身のちょっとした自伝混じりのハートフルコメディ。
本作についても、筆者が言うまでもないということは重々承知の上である。
だからして、このさえわざわざ筆者が言うことでもないことと、筆者が感じたことを適当に書いても
みんな知ってることだし、いいのではないかと思うので、安心して書きたいと思う。

さて、ほっとしたところで・・・・
今現在ウディ・アレン先生が幾つになったのか知らないのだが、一年に一本ペースで撮ってるんだから
かなりの数の作品があることでしょう、だから色んなタイプの作品があるのも何とはなしに知っています。
何だか本作を見た後に何作かレンタルショップで手にしたが、がっかりしたこともあります。
(シリアスなのもそうだが、単なる御下劣・ハートフルコメディも含め)

その中でもウディ先生自身が主演の「駄目親父系」(と筆者が括っている)作品群が好きなのですね。
駄目親父系・・・まあそのまんまですが、ウディ先生が扮してる男のあまりの駄目さが非常にいい。
駄目なところが好きというよりも、彼が駄目であるが故の情緒みたいなのが好きなんだと思うんです。
ただただあんな駄目なおっさんになりたいなあって。
「セレブリティ」(この作品はケネス・ブラナー主演。ウディを模倣している。)
以降の作品はまだ見てないのですけど、
(「ギター弾きの恋」見たけど、この中に入れて良いのか悪いのか、痲酔としては結論が出てないので)
毎回それなりにどんどん駄目度が加算されていって
(「地球は女で回っている」では一応芸術に対する姿勢だけは素晴らしかったりするのに
、「セレブリティ」のケネス・ブラナーはそれさえ駄目駄目でしょ?)
それもまた情緒を過剰させていく。駄目が故の歯がゆさとか切なさとかをウィットに富んだ笑いで包む。
そのワンパッケージを絵画的に表現していく感じがぐっとくるのですね。筆者は。
あくまで筆者の個人的な感覚ですけれどね。
その発端となった「アニーホール」は面白くてちょっと泣けちゃって歯がゆくなるような絵画を思わせ
他作と比べても凄く好きです。
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