2002-05-07 裏道 Mの憂鬱 いつも歩いている道に毎日同じ時間に 立っているジャケット姿の老人が居る。 彼が昨日亡くなったらしい。 殆ど言葉を交わしたことはないが 何故かいつも俺様に微笑みかけていた のがやけに印象的だ。 癌だったらしい。 病気と闘いでもあの微笑みを見ず知らずの 俺様に投げかけていたかと 思うと胸が詰まる。 素晴らしい男だ。 全て成し遂げたのだろう もうやることは終わったのだろう。 後悔はきっとあると思うがおそらくそうに 違いない。 俺様はまだまだだ ご冥福をお祈りいたします。