河豚

うちの親父によると今からかれこれ40年以上前に
下町を走る都電の運賃は10円だったらしいんです。
そんなさなか深川の桜鍋屋に子供ばかりで行くと
そこのおばさんが
「子供だけで来たら駄目だよ」
と言いながら100円握りしめるガキに鍋を出してくれたそうです。80円で。
往復の運賃を引いた額ですな。
都電は現在一律大人160円・子供80円
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/eigyou/toden/toden_main.html
ってことは今の貨幣価値に換算すると640円で桜鍋が食えたってのは
いい時代だなあ。まあ子供価格でしょうけども。

今もそんなノリの店は点在しています。
例えば町屋の駅前のもんじゃ焼き屋。
月島が今やもんじゃ焼き屋のメッカとして親しまれてますが
実は町屋ももんじゃ焼きの横綱。
もんじゃ焼きは土手を構築して焼く月島式と
鉄板に全部ぶちまける町屋式があるのです。
親父に聞くと昔は月島も土手なんか作らなかったと。
そういえばおいらが子供の頃毎日に近いぐらい通っていた店はぶちまけていたな。
いつから土手を作るようになったのか分かったら、書こうと思います。
で、話しを戻しますと町屋の駅前のもんじゃ焼き
一回しか行ったことないから店名も忘れましたが
おばさんが一人でやっていて、最安値の商品が100円。
一番高くても350円って言うんだから凄い。
おばさんの話しによると
「子供がかわいそうだから値段上げられないの」
だそうですが、一日で10人ほど来るガキのために
その値段設定。やるな。しかもそれでよくやってけるなと疑問を投げかけると
「うん大丈夫。午前中他のとこでパートに出てるから」
との答え。

昨日痲酔にとって家族同然の憂斬君があっさりしていて栄養のあるものが食いたいと。
というわけで痲酔としてはならば河豚であろうと。
そんなわけで、河豚屋を探しました
確かに内も代々江戸の下町っ子、しかも代々魚屋。
行きつけの河豚屋ぐらいある。
京橋の花菱という料亭がそこだったのです。
でも先日大将が他界されて、河豚職人としてはかなりの腕前だったようで
ほんとに残念です。
てなわけで、新たに発掘しようと。
しかも身分相応にまあ4〜5千円で食べれるところ。
粋じゃあありませんが仕方なくネットでね。
で、見付けたのが浅草橋にあります富久よし
http://2944.com/
とらふぐ刺、にこごり、ふぐちり、雑炊
しめて3900円。
なにやら創業90周年記念価格のようですね。

というわけでいつもの様にネヲトキヲ論を互いに
闘わせ、次は珈琲なんぞ呑みましょうかってんで
探しましたところ、江戸っつうところは酷いね。
何かと喫茶店が多いんですが、みんな早締まいでして
なかなか見あたらない。
噂の丸ビルなんかも行ってみましたがどうも上手く行かない。
なかなか憂斬と江戸の町を回る機会も少ないですから
良かったんですが、それにしても
というわけで
来ましたのはお台場。
結局お台場に頼ってしまう辺り残念ですが、
ネヲトキヲ的には仕方がない。
おいらスターバックス苦手なんですね。
高いし、煙草吸えないし、珈琲の名前もよく分からない。
これは憂斬の意見ですが、あの蓋に着いてる小さな穴はなんだい?
ということで、まあ冷めない様に飲み口なんですが
東京なんぞ極寒の地というわけではないのに。
と困ったところ揃い。とまあ余談ですが。

しかし変わった変わったと思っていても、
何だか変わってないような不思議な感じ。
そんな具合でしょうか。

まあどうでもいいことですけども