刑務所の中

刑務所の中 特別版 [DVD]
山崎努さんの語りで綴られる受刑者の提案。
いやどうだろうな。もしかしたら、
「のほほん生活の勧め」かもしれない。
筆者が大学一年生の頃、バイトもない、金もない、友達もみんな國へ帰省した。
でも実家に帰りたくなくて、ただひたすらに海を見てた日々があった。
朝から晩まで。朝起きて、海に行く、夜遅く帰るという生活。
途中で酒を飲んだり、煙草ふかしたり、音楽聞いたり、文庫本読んだり・・・
アパートに戻ると部屋は冷たくて、其れが厭で部屋の灯りはつけたまま。
な生活を一ヶ月程続いた日々があった。
まさにそのことを思い出した。
日曜日とか、季節柄行楽だとか、そういうのから見放された状態。
そんなおり、人間は本質的な疲れみたいなのが出てくる。
鬱積するけど、心地よい痛み見たいのが出てきて、やたらとよく眠る。
だんだんにほのぼのとなってきて心地よくなってくるのだ。
ぼっーと。ただひたすらに。だらだらがのほほんを産む。
水は高いところから低いところに流れる。
どこまででも人間は降りていける。
どんなにぼっーとしてても、夜になるし、腹も減る。
そんな単純なことがやけに狂気的に感じられる。
自分はすっかり止まってるのに、世界はどんどん動いていくんだなあ。
となる。

想い出が頭をかすめた