20代最後の夏

▼江戸開府400年記念コラム「江戸ゲノム」(堕病原体処方箋 桟銃仇號昭和七銃蜂年七月廿壱日発行 より)
  
 東海大学海洋学部演劇研究会という痲酔が18歳のじぶん、つくった団体の
回顧録を同OB会の依頼により執筆しました。依頼を受けたのは今年の4月で、
原稿用紙に換算すると500頁…我ながらよく書き上げたものです。つまり完
成しました。何とか7月27日の誕生日…つまり20代の内に完成させたかっ
たので、取りあえず満足です。良く言えば前向きな、悪く言えば反省しない性
格の痲酔が3ヶ月間少ない暇を見付けて人生を振り返ったのですから、内容や
文章の技術はともかく自画自賛を持ってその報酬に返させていただきたいと思
います。これから編集の手が加わって、同会及び同OB会に寄贈されます。“
同会の回顧録”と書いたモノのその内容は己の20代の総括でありますので、
形を変え、興味のある皆様には読んでいただけると思います。例えば痲酔の話
として提供されるかも知れません。
 とはいうものの、20代もあと5日残っております。5日前に完成なんぞ、
らしくもなくという感じですが、実は20日に年に一度か二度開催されるOB
総会が開催され、それに合わせた格好です。OB会も痲酔が作ったので、丸7
年目に突入しました。本年の総会は横浜で行われました。大学は静岡にあるの
ですが、卒業後関東に移住する人間が多いので、昨今は横浜開催が多いのです
ね。更に横浜は静岡と東京の間にある大都市。東京のように都市が点在し、開
催地が説明しづらいということもないですから、便利さで言ったら打ってつけ
でありましょう。痲酔は東京で言うと山手線の左側はどうも苦手な地域。つま
り山の手は苦手なのです。
子供の頃、横浜は嫌いな街でした。なんか汚いし、恐いというイメージからで
しょう。痲酔家代々の墓は神奈川県の三崎という港町にあり、生まれ故郷の中
央区の月島から訪れると、帰りに必ず横浜によるのです。中華街なんぞで飯を
食ったりするわけですね。で、恐いと。現在はどちらかというとごみごみした
感じが好きなんですが、ガキのじぶんの話ですからね。ええ。