竹馬の友 11月23日(日)

蟲サイトのアドレスを彼に教えたので
観てくれているかも知れない。
彼とはわたしの無二の親友である。

彼は大学の同級生である。
それだけだ。
しかし、何だか当時から友人ぽさがあるのである。
何かの本で
「友人とは久しぶりに逢ったとき苦笑いをする関係だ」
と読んだ。至極尤もだ。
そんな関係だ。

たぶんお互いあんまり好きではない。
そんなに認めあってもない。
お互い結構迷惑を掛け合っている。
油断も隙も無いと思っている。
奴のことを思うと腹の蟲は大暴れする。

しかしあいつが幸せに結婚をしたときに
わたしは正直嬉しかった。
彼は
おいらが幸せだと許せないと思うかも知れないけど

向こうは憶えてないだろうが
酒を呑むと決まって泥酔になり、
わたしは殴打される
こっちは酔っぱらってないし力もないから
躊躇して反撃してしまう。
向こうはあからさまに攻撃的だ。

だけどね。
たぶんおいらは彼が好きなのだ。
彼を何処かで憎めない奴だと思いながら
文句を言ってるんだ。
あいつが居なければ凹むことも
ダイブ少なくなると解っていても
手助けしてしまう。

今日も
「やっぱり人間は男と女しかいないから
男は女を求めて生きてるし、それが原動力になる」
と言っていたので、まあこちらも話を合わせて
「仕事だの趣味だのの役割がなかったら男なんぞと
付き合うはずもない」
と言ってやったら
「酷いな・・・」
と簡単に裏切られた。

完全にいつも私はあいつに勝てない自分を
情けなく思う。でもそうしないと
保たれないのもあるんだと思う。
沢山迷惑をかけられているが
その迷惑を責めても
こっちが悪いようになってしまう。
もしかしたら融通が利かない奴だと
思われてるかもしれない。
でもいいのだ。だってあいつは親友なんだ。

初めて彼の嫁さんにお会いした。
可愛らしい奥さんだった。
家は幸せそうだった。
わたしにはそれはとても嬉しいことだった。

彼が幸せな家庭に満足できるかどうかは
解らない。
彼が求めた幸せのあくなき追求が続こうとも
わたしは嬉しかったよ。

わたしは彼からみればそんなに幸せとは云えない
でもね。
それはしょうがないし
彼に言わせれば
「それはお前の工夫や努力が足りない」
と言われてしまうのかね?
お人好しなのかね?
それでもいいさ。

わたしは嬉しいのだから。