アドリブ

「お前はさ。脳みその奥まで使ってモノ考えてないだろ?お前の言ってることは全部アドリブだよ。」
とのご指摘を受けた。

考えてみればそうかもしれねえ。

「脳みその上っ面で、色んな事にもの凄いスピードで反応するんだよね。君は。そこら辺は凄い。更に身体も早く動くし、口も立つからみんな気が付かないけどモノを考えてるのとは違うな。モノ考える能力とアドリブは別物だから。」

彼は完全に私を蔑んで、戒めたのだろうが、これは誉め言葉である。
何も其程のモノじゃない。
確かに大してモノは考えてない。
でもアドリブだって私の基準ではきいてる内には入らない。
直ぐにパニックだし、キャパが狭い。
気の利いた事なんて云えないし、フレーズが面白い言葉も出てこない
頓知はきいてないし、そう言う意味では㊦の㊦である
そりゃ人間だからたまには当たることもあるでしょうな。
でも何も考えずにやりゃ大抵しくじるよ。

彼の言ってくれた誉め言葉は誤認だ。
でも
もしかしたら私を励まそうとした叱咤激励の言葉なのかもしれない
だとしたら感謝の言葉もない。ありがたい。
だが違うんだ。それじゃあ駄目なんだ。まだまだいけないのだ。

別においらが快適に過ごせればそれでいいんだけど
過ごせないから、こんなこと言ってる訳なんです。
志が高いとかではなくね。