あかるいニュース

わたしのTV関係者の知人はどうもいけすかない。
もの凄い先入観だが、特にプライベートで知り合うTV関係者は
何となく生理的に苦手な手合いが多く、つまらない気がしてしまう。
仕事や趣味に関し知り合うTVマンは割と面白い方々も多いが
どういうわけだか、である。
これは大変分析しづらいので、しないわけだが、
プライベートで知り合った人の方がオフィシャルで知り合うよりも
多岐に渡る会話を営むため、前者のイメージが強く私には刻まれているようだ。

今日はよこかわ氏に誘われお台場はフジテレビに出向いた。
よこかわ氏は熱烈な笑福亭鶴瓶師のファンであり、
師の出演するTV番組の観覧というわけである。

番組は「これでいいのだ 日本列島あかるいニュース」というタイトルで
金曜日の夜19:00より放送だという。
するっていと
つまりこの収録が行われてる時間帯に放送されている。
本日の収録分が来週の今日放映というおかしさ。
つまりここに観覧に来ているわりと興味を持っている客人に
TVでのオンエアーを見せないという矛盾がここに生じていて
ちょっとした痲酔好みとなっている。

番組は鶴瓶師をメインキャスターとしたニュース番組仕立てで
「うれしい」「楽しい」「微笑ましい」「胸を打つほど感動的」
などを中心とした明るいニュースを中心に取り扱っていくということらしい。
上記した「うれしい」「楽しい」「微笑ましい」「胸を打つほど感動的」
と書くと判りにくいが、所謂メディアを賑わす
大きなブラウン管の向こう側の各人の生活には直接余り関与しない
「政治」「経済」「芸能」「戦争」などの大義名分的なニュースではなく
ごく身近な話題、井戸端会議でとりあつかわれる議題を中心として
それを見事に報道していく番組である。
この番組観覧に行ったからじゃなく面白い。
そりゃ普通のニュースの内容に興味がないわけじゃないが
どうしたってわたしの如く小さな人間は
「机の角に足の小指をぶつけ苛々する」
とか
「今日は何喰うか」
とか
「あいつが言った一言が魚の小骨のように胸に支える」
とかのが大事であって
半径100メートルくらいで生きてるのは否めない。
「そりゃてめえ痲酔だけだろ」
という御仁もいらっしゃろうが、ほんとかね?
人間はそんな大義名分で生きてるかね?
甚だ疑問であるし、きっとわたしには理解できない。
「そういうことに興味を持たないと現代人として駄目だ」
というのは解るが、それだけだ。
物事をさも大きそうに喋った方が聞いて貰えるってことで
やってるだけで、実際生活のために精神が安定することの方が
遙かに大切だろうに・・・

まあそんなわけでいい番組だなあ。
閲覧に行ったそのスタジオの雰囲気も明るい。
わたしのTVマンに対するイメージがかなり払拭された。
わたしが行った放送分はこれを書いている時既に放映後であるが
わたしは映っていなかったか、背中だけだった様子である
オンエアーを見てないからわからんけども
http://www.fujitv.co.jp/akarui/