竜馬の妻とその夫と愛人
やっぱりそいつを見付けちゃった奴は何か得しちゃってるのだろう。
そいつを手放した奴はやっぱりやけくそになるし、
別ので宛うけれど、やっぱり違って・・・
違うのに安心感が欲しくて維持してみたり、だけどやっぱり違うのに。
何となく執着心とか生まれてきて、手放せなくなったりね。
やっぱり一方通行はダメなんかな。
注いでる方はいいかもしれない。
ヨカナイか、やっぱり其れ相応の見返りを期待しちゃうし、
期待しちゃいけないって己を戒めるし。
注がれてる方は嬉しいけど、重かったり。
重さに耐えられなくなって逃げたり、逃げたはずなのに同じ轍を踏んだりね。
やっぱりわかんない。考えるもんじゃないのかもしれない。
さて、本作。かの坂本竜馬の未亡人が貧乏窟にて、情けない男と暮らしている。
そこに竜馬の生前の弟分がやってきたり、
竜馬コスの兄貴と未亡人駆け落ちすると言い出したり。
とそんな話。
しかし情けない男はちっとも情けなくなんかなかった。
普通に格好いいし、気持ちを安定供給しているし、自分の世界を確立している。
他の出演者のがよっぽどおどおどしている様に見える。
どうもそんな彼の生き様に周囲の人は触れ、立場はバカにしているポジションをとってはいても
どうも無理なのだ。
しかも憎めない奴だから嫌みがないところがかなりの嫌みに映る。
自分の基準でしか動けないってのは或る意味羨ましい。
思惑や打算が入っている周囲が滑稽に見えるってのはどうなんだろう?
周囲のみんなだって純粋に頑張って居るであろうに、其れが見えない
見えないがジタバタしている方が人間らしいとも言えると思うんだけど。
どうも情けない男とされている人は人間味がない気がする。
で、みんな周りからけしかける、人間味がないんだお前はと。
カッコつけ過ぎなんだって。
でも更にカッコつけ、周囲は諦める。
そんな話に見えた。