内藤瑶子個展/ギャラリーブリキ星

西荻窪という場所に足を運んだことがなかった。
その近隣はかなりの確立で通行するけども、
駅周辺なんて全く行った覚えがない。
地図で調べると周囲は知ってる地名ばかり。
なぜここだけ私的ドーナツ化現象を起こしているのか?
JR中央線(東京)の駅は似ている。
荻窪も高円寺も吉祥寺も駅だけ見ても駅前だけ見ても分別がつかない。
何しろわたしは下町生まれであるし、せいぜい
山手線で言えば右側半分以外は殆ど知らないと言っても過言ではない。
仕方あるまい。
最近寒いし、車で移動を余儀なくされてるしてんで
当然の如く自動車で移動。
道が判らないし、計画的に地図を持ってなんて精神的余裕もないので
ぶっつけで行くと成れば
環七ずっと行って、青梅街道で曲がり、四面橋辺りで標識を見ればよいか
と言う案配で桟虚@iyacaさんと待ち合わせ。
珍しく早いお着きの痲酔さん。
ともすれば、当然「探検僕の街」だ。
と言っても当然私の街でも何でもない。散歩だ。
しかも街ではなく待ち・・・お後がよろしくないようで・・・
さてはて、駅前タイムズに駐車し、散歩する。
ワカラズモ、なかなか良い街じゃないの。
こんなとこに住みたいな熱に魘され、苦し紛れに西友でトイレ休憩。
桟虚さんが来ましたよ。
どうやら時間が無いという。
今日の目的は桟虚さんのご友人の内藤瑶子さんの個展。
ギャラリーブリキ星という画廊に訪れる。
今日は最終日であり、更に今日は17時に閉催。
今何時?そうねだいたいね・・・16時を廻った。
間口一軒ほどの店舗の如くのギャラリー。
中にはいると手前は天井が高く、打ちっ放しの壁に六畳といった処
壁面には一周絵画が展示されている。
室内中央に流木の長卓が設置され、販促品やアドカードなどが置かれている。
奥には更に高い天井・・・いや吹き抜けになり、
吹き抜けの天井には斜に窓がある。
窓の向こうには青空。雲の行き交いが見えている。
自然な照明が静けさと混ざり、穏やかなハーモニーとなっている。
その部屋の横に畳の座敷があり、画廊主が座っている。
画廊主は我々二人にお茶を出してくれて
様々お話を聞かせてくれた。
ギャラリーブリキ星は企画展のみを開催し、貸し画廊はやってないらしい。
更にその企画展の選考基準は画廊主の生理的な基準の一点であるとのこと。
月の半分を企画展に費やし、上がりは0、どころか、マイナスであろう。
其れ以外の日は店舗を経営しており、その収入で切り盛りしてるとか。
いいなあ。
この町並みといい、このギャラリーと言い、画廊主の考えと言い、
わたしがなんざあ見習うべき処が多すぎる。
とにかくハーモニーが素晴らしい。
わたしはとても羨ましかった。
またその中で内藤瑶子さんの作品がまたマッチしているんだ。
まあそれはわたしの生理的な基準だけども。
なんというかそのわたしが求めていて、わたしには無いモノが沢山あるように思った。
精神的な部分では獲得していると自負しているけども
その生活スタイルでは全く持ち合わせていない。
わたしは何処に行ってもわたしはわたしなんだからという主旨で
生きてきたが最近好きな物を人を周囲にコレクションし
自分の居心地の良い空間を構築するのも悪くない気がしてきた。
できねえのかなあ、現在までまるで努力してこなかったから
実際には判らないが、そういう状態にするセンスがないのかもしれない。
自然にそうなってる人もいるんだから、恐らく間違いない。
センスがないからいきなりは無理だろうがコツコツやっていくかな。
さんこさんと内藤瑶子個展/ギャラリーブリキ星で販売していた円波のCDと画集を購入した。
自宅やマイカーでループして、にやついている。

円波 http://www.geocities.jp/naitokazga/enha.html
ギャラリーブリキ星 http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/