ぶどうのいえチャリティ寄席 出演 古今亭圓菊一門 場所 聖テモテ教会

従兄弟でハーププレイヤーの居相毅からある誘いを受けた。
お互い落語好きであるから、会うとしばしば落語の話をして、盛り上がる。
一時期立川志らく師匠の“ピン”と名付けられた独演会に一緒に足を運んだものだった。
というわけで落語会のお誘いなんだが、ちと今回は様子が違う。
居相毅は私の従姉妹の旦那さんなので、直接血が繋がってるわけではない親戚なのだが、
居相氏の親父さんからのお誘いであるらしい。しかも居相毅本人は来場できないとのこと。
親父さんと従姉妹と私で見に行く。
場所は根津の権現様の坂をずっと道成に登った処にある教会。
教会で落語とはちと不思議な気もするが行ってみると場内は畳敷きで、これまた驚いた。
出演は古今亭圓菊一門・・・私は圓菊師匠について、志ん生師匠のお弟子さんであることしか知らない
もしかしたら何処かの寄席で高座を拝見したことがあるかもしれないが憶えてない。
印象に残らなかったというよりも、かなり幼くて憶えてないのであろう。
入口でもぎりのおばさんに
「よ!若い人が来た。みんな拍手で迎えるのよ!」
と来たね。どうやら殆どお年寄りしか、観客はいないご様子。
「静かにみしてください。」
とそっけないながら目一杯の返事で、場を白けさせる痲酔。やな奴だね。
中に入ると、弁当が配給された。どうやらチケット代に含まれている様子。
親父さん有り難う御座います。チケットは親父さんが出してくれたみたい。
まだ早いから、もう食べてしまうあたくし。茶巾の弁当は何ともいえない味わいがある。
さて開口一番に登場した古今亭ちよりんさんが「狸の鯉」を演ってくれる。
ちよりんさんは女性なので“お兄さん”は“お姉さん”に変更されるも、竹登りは健在であった。
続きましてのどうやら登場はこの落語会の看板、当教会の前理事長さんで、牧師さんの高座名晴留屋志んぷさんのご登場。
一際大きな拍手に包まれる。志んぷさんは「蒟蒻問答」と来た。
古今亭菊可さん 代り目
古今亭菊生さん 時そば
と続き、仲入り
さて大看板は演目「寝床」だ。いや感想は旨く言えないけど、凄いな。
どうも引き込まれてしまう。凄い。
こんなこと書くのも烏滸がましいが、ぶっちゃけ歩くのもやっとのお爺さんが
芸にはいるともの凄いパワーで引き込んでくる。ねんきなのか、才能なのか
どっちともだろうな。もの凄い。
こんないいものを見せていただき、光栄だ。すっきり。
最後にこの“ぶどうのいえ”という組織は例えば、
子供が大病にかかった場合、高度の医療技術をえられない地方の人は東京に来る。
しかし子供一人ではこれない。
よって、親が付き添うが、それにはかなりの経済事情が頭を悩ませることになる。
そんな事情を解決するべく組織なんだとか。
つまり宿を提供したりするNPOだとか。
なるほど、東京在住の私には考えもつかなかったことだ。反省しよう。
http://www6.speednet.ne.jp/~truevine/