2046

いつかは解らない。一生かかっても辿り着くことさえ出来ない者も恐らく居るだろう。
動物だって不慮の死をを遂げ、人間同様に得ることができない連中もいるはずだ。
どこかは解らない。どこかにあることは知っている者もいれば、
自分にはないと信じて疑わない者もいる。でもきっとある。
そう信じることすら、しない者、出来ない者もいる。
一様に信心という不確定要素だけでその存在を成り立たせている。
だが、きっとある。でも見付けた人はここにはいないから、聞くことは出来ても、
知識としてしか解らない。見たことはない。
誰と?それが解れば過ちはない。しかし過ちを持つことすら、業として楽しみ
悲しみ、妬み、嫉み、疎み・・・出会うことがあっても通り過ぎる者もあるかもしれない。
過ちを繰り返し、後僅かの処で、すれ違うもそれも運命という不確定要素により、
破壊される可能性に秘めている。
何をしてもいい。どうにでもすればいい。
ただ恐らくそれは壊れることはないんだろう。
壊れるものはきっと虚像であり、過ちであるのだろう。
また新しきを創造し、次に、次に、次にと行く内に、涙で前が見えない。
それでもまた先に進むのだろうか?もう耐えられないのだろうか?
考えればキリがない。何処かで思考をストップしなくてはなるまい。
いや願望としてはそのストップは全自動であって欲しい。
果てはなくとも、限界よりも前で自動的に停止してくれれば、まだ生きていける。
絶対無二であって欲しい。でなければいらない。
さて本作王家衛監督の最新作。前作「花様年華」も劇場で拝見したが、
私は此方の方がずっと好き。形式的には両方とも叙情的であったが、
内容的にということである。涙がボロボロと止まらなかった。
女性にはあんまり見て欲しくないな。
女性には非道く映るのかもしれない。
じょにいには見て是非反省して貰いたい。
あんなにかっこよくはないが、おいらもおんなじか・・・
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